サンプルですので図は本文とは違うものです
日々是相場 −夕刊−

日々是相場 −夕刊−     2010年8月16日(月)     清水洋介

市況概況

日経平均

 9,196.67 円  ▼ 56.79 円  

売買高

 13億2160万株

日経平均先物

 9,180 円  ▼ 90 円  

売買代金

 0兆9094億円

TOPIX

 828.63  ▼ 2.61  

値上がり銘柄

 529  銘柄

東証マザーズ指数

 370.04  ▼ 3.81  

値下がり銘柄

 986  銘柄

日経ジャスダック平均

 1,178.66 円  ▼ 3.21 円  

変わらず

 150  銘柄

為替

 1ドル=85.84

 

騰落レシオ

 75.31 %  ▼ 2.38 %


週末の米国株安や予想を下回るGDPの発表で軟調

週末の米国株が軟調となったことや為替も相変わらず円高傾向にあることに加え、朝方発表になったGDP(国内総生産)が予想を大きく下回ったことから売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系10社ベース)が売り越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡した後も下値を探る展開となりました。さすがに9,100円を割り込むと買戻しや値ごろ感からの買いも入り下げ幅縮小となり前場の高値での引けとなりました。

後場は前場の引け間際の地合いを引き継いで買戻しを急ぐ動きもあり、下げ幅縮小となりましたが、為替が円安に振れたわけでもなく、積極的に買い上がるような動きもほとんど見られず、小動きとなりました。結局最後までハイテク銘柄などの戻りも鈍く、下げ幅は縮小となったのですが、戻り切らず軟調となりました。

小型銘柄も見切売りや手仕舞い売りに押されるものが多く、東証マザーズ指数は大幅下落、日経ジャスダック平均は底堅いものの軟調となりました。小型銘柄も個別の手がかりで買われるものはあっても全体に動きが鈍く、動きの鈍さを嫌気する動きも見られるようです。先物は前場は週末のヘッジ売りの買い戻しなどもあり、まとまった売り買いは見られたのですが、先高感はなく小動きとなり、後場はまとまった買戻しが散発的に見られて、指数を押し上げる場面もありました。

底堅さは見られるのですが、業績に対する懸念が根強いようです。加えて経済指標にかげりが見られると過度な反応となってしまうのでしょう。それでも日経平均の節目水準で底値固めとなっており、先行きに対する懸念が薄れれば、戻りを試すことになりそうです。金利低下が企業の設備投資増加などに結びつく、あるいは新興国の経済拡大が確認されれば懸念も少しは薄らぐのだと思います。


テクニカル分析

日経平均

底値を探る動きとなっています。本日の相場が堅調となれば、底入れ感もでたのですが、まだ7月初旬と同様に下値を探る展開といえるのでしょう。ストキャスティックスは底値圏からの反発を示唆しているのですが、RSIはまだ下値余地もあって下落が続き、底入れが確認されるのはもう少しに後になり、底値固めの動きが続きそうです。



TOPIX

下値模索が続いています。ストキャスティックスも下げ切っておらず、RSIはまだ下値余地があって下落が続き、もう少し日柄の整理が必要ということで底値模索が続くものと思います。



円相場

底値圏でのもみ合いとなっています。下値を叩くというよりは底堅さが見られるという感じです。転換線に上値を押さえられているのですが、ストキャスティックスは底値圏にあり、転換線を抜けて底入れ感が出てくるのではないかと思います。



村田製 (6981)

 下値を探る動きが続いています。先週末の動きで底入れ完了かと思われましたが、まだ下値模索という状況のようです。RSIはまだ下値よちはあるのですが、ストキャスティックスは底値圏からの上昇となり、戻りを試す動きは続くものと思います。



銘柄ピックアップ

ハイテク銘柄が売られる

村田製( 6981) 3,985 ▼ 75
 若干円高となったことに加え、パソコンなどの先行きの需要に対する懸念が強まり、電子部品株が総じて軟調となりました。決算発表時慎重な見方をした同社など大きく売られるものも見られました。

ミツコシイセタン( 3099) 849 △ 1
 先週末に2010年4−6月期の連結決算を発表、足元の業績は底堅く、持ち直しの兆しは見られるものの、下期に対する慎重な見方が嫌気されて売られ、軟調となりましたが後場から買戻しが入り堅調となりました。

東ゼネ石( 5012) 767 ▼ 14
 先週末に2010年12月期通期の連結最終損益を従来予想から上方修正しましたが、朝方発表されたGDP(国内総生産)が予想を下回ったことなどから石油需要の減少が懸念されて売られました。

資生堂( 4911) 1,893 △ 5
 後場からは買戻しが入り引けは堅調となりましたが、約2カ月ぶりの安値まで売られました。慎重な業績見通しを改めて嫌気する動きが出たものと思われ、持高調整の手仕舞い売りもあったものと思います。大手証券が投資判断を引き下げたことも売り急ぐ要因となったものと思います。

メガチップス( 6875) 1,502 △ 48
 GDPが予想を下回り、慎重な業績見通しとなっているなかで、2011年3月期、212年3月期と期待できる新製品の発売が続くとして国内証券が投資判断を引き上げ、手詰まり感の強いなかで目先筋の買いも入って大幅高となりました。

GSユアサ( 6674) 520 ▼ 11
 前場に大きく下落、年初来安値更新となりました。足元の業績は良いのですが、環境対応車向けリチウムイオン電池の競争が激化することが懸念されて手仕舞い売りに押されたものと思います。


東証一部ランキング

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明日の相場雑感

先週末の米国市場が軟調となったことや落ち着いたとは言うものの相変わらず円高傾向にあることに加え、朝方発表されたGDP(国内総生産)が予想を大きく下回ったことから、売り先行となりました。寄り付きの売りが一巡した後も値動きの悪さを嫌気した売りも嵩み大幅下落となりました。それでも9,000円を意識するような水準になると売り急ぐ動きも止まり、底堅さが見られることから、下げ幅縮小となりました。引き続き下値模索となっています。

米国同様に個別企業の決算は好調ですが経済指標は悪いということで売られました。先行きに対する懸念は引き続き根強く、世界的に経済の流れが悪い方にむいているような展開になって来ました。本来であれば、新興国の経済成長→世界的な企業の業績向上→雇用や賃金への不安がなくなり、消費が増える→企業の設備投資などもあって新興国の経済が成長する、と言うような流れがいったん止まると直ぐに逆に回りそうな勢いです。

そして、その流れが一気に逆転したのが「サブプライムショック」であり、今のセンチメントはちょっとどこかが躓いただけで一気に経済の流れ=お金の流れ自体がフリーズしてしまうということではないかと思います。そして、その流れを滞らせるのが先行きに対する過度な懸念であり、過度なリスク縮小ではないかと思います。

少しのリスクを過大評価し、経済拡大スピードを過小評価するだけで直ぐに世界のお金の流れが止まってしまうということはこれまでの動きを見れば明白です。いわゆる「流動性の罠」と言うもので、世界的にお金の流れをスムースにすること、ある程度リスクを許容できるような体制にすることがいまの株価にとっては一番必要なことなのだと思います。


割安銘柄・割高銘柄

割高銘柄は引き続きありません。割安銘柄は25銘柄になりました。

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